トレーステック

トレーステック(TraceTek)とは?

漏液を「検知する」だけでなく「場所まで特定する」漏液位置検出システム

工場やデータセンター、ビル設備では、水や薬液、燃料油などの漏れをいかに早く発見するかが重要です。

しかし、本当に問題なのは漏液そのものではありません。

「どこで漏れているのか分からない」

ことです。

特に、

  • 天井裏配管
  • 地下ピット
  • 二重床内
  • 埋設配管
  • タンク周辺

では漏液箇所の特定に多くの時間と費用を要します。

そこで活躍するのが、漏液位置検出システム トレーステック(TraceTek) です。トレーステックは液体の漏れを検知するだけでなく、漏液位置まで特定できるシステムとして世界中で採用されています。


トレーステックとは

トレーステックは、

  • センサケーブル
  • 漏液検知器
  • ネットワークモジュール

を組み合わせた漏液位置検出システムです。

一般的なポイントセンサは設置箇所の液体しか検知できません。

一方、トレーステックはセンサケーブルを配管や設備に沿って連続的に敷設するため、広範囲を監視できます。さらに、漏液発生位置まで表示できることが大きな特長です。


漏液検知と漏液位置検出の違い

漏液検知器というと、

「漏れたら警報を出す」

というイメージがあります。

しかし警報だけでは、

  • どの階で漏れたのか
  • どの配管なのか
  • どの位置なのか

が分かりません。

そのため実際には、

  • 天井板を全て開ける
  • ピット全体を確認する
  • 配管を順番に点検する

といった作業が必要になる場合があります。

トレーステックは漏液位置を距離情報として表示できるため、点検範囲を大幅に絞り込むことができます。


トレーステックはどのように漏液を検知するのか

トレーステックのセンサケーブルには、液体に反応する特殊な導電性ポリマー技術が採用されています。

漏液がセンサケーブルに接触すると電気特性が変化し、検知器が異常を認識します。

さらに検知器は、

  • センサケーブル長
  • 信号変化位置

をもとに漏液位置を演算し、ケーブル起点からの距離として表示します。

つまり、

「漏れています」

だけでなく、

「起点から○m地点で漏れています」

まで把握できるのです。


液体ごとに専用センサがある

トレーステックの特長は、対象液体に応じて専用センサを選定できることです。

代表的なシリーズは次の通りです。

TT1000

水漏れ検知用センサケーブル。

TT3000

アルコールや苛性ソーダなどの水溶液検知用。

TT5000

軽油、重油、燃料油向けセンサケーブル。漏水には反応せず、燃料油のみを検知します。

TT5001

有機溶剤向けセンサケーブル。

TT7000

濃硫酸・濃硝酸向けセンサケーブル。


どのような場所で使われているのか

トレーステックは幅広い施設で採用されています。

データセンター

冷却水や燃料油漏れの早期検知。世界中の多数のデータセンターで採用実績があります。

工場・プラント

薬液配管、燃料配管、地下ピット監視など。

オフィスビル

給水・排水設備や空調配管からの漏水対策。

発電設備

非常用発電機の燃料油漏れ監視。

美術館・博物館

貴重品保護のための漏水監視。


ポイントセンサではなく「線」で監視するメリット

ポイントセンサは、

「液体がセンサ位置まで到達した時」

に初めて警報が出ます。

一方トレーステックは、

配管や設備に沿ってセンサケーブルを敷設するため、

液体がケーブルへ接触した瞬間に検知できます。(反応時間に違いはございます)

つまり、

点で監視するのではなく、線で監視する

という考え方です。


テクノカシワが考えるトレーステックの価値

漏液対策で本当に重要なのは、

「漏れを知ること」

ではありません。

重要なのは、

「どこで漏れているかを素早く把握すること」

です。

漏液発生から位置特定までの時間を短縮できれば、

  • 設備停止時間の短縮
  • 修繕費用削減
  • 二次災害防止
  • 環境リスク低減

につながります。

そのためトレーステックは単なる漏液センサではなく、

設備保全・リスク管理のためのシステム

といえます。

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