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自己制御ヒータ

蒸気トレースと、電気トレースのシステムの違いは?

蒸気トレースは、蒸気の持つ顕熱および潜熱の凝縮熱伝達により配管に加熱を行います。加熱温度は飽和蒸気の圧力により決まるため供給圧力の飽和温度以上にならないという特長がありますが、温度制御には不向きです。蒸気漏洩ロスの可能性もあり、電気トレースに比べると現場の安全性に懸念があります。電気トレースの現場では供給エネルギーのすべてを無駄なく使用するため、エネルギー効率面でも運転コスト面でも有利です。

電気トレースの設備費・施工費は、蒸気トレースよりお得か?

既存設備に利用可能な余剰蒸気がある場合は蒸気トレースが有利です。しかし、新たにスチームトレースを導入したり、既設の増強化などでスチームトレースを増設する場合はボイラで生成されるスチームの量に限りもあり簡単ではありません。
一方、自己制御電気ヒータは信頼性、安全性、経済性、施工容易性を有しており、加えて国内防爆認定品もあることから、現在は電気ヒータが採用される方向にあります。
設備コストは対象とする設備の範囲により変わりますが、設備費は電気トレースの方が高い一方、工事施工面では電気トレースは施工が容易で短工期で済みます。

運転保守コストはどちらが有利ですか?

蒸気代と電気代の比較から見ると、電気の方が約65%安いという結果が出ています。蒸気トレースは供給配管、復水配管からの放熱ロス、トラップ、フランジなどからのドレンが避けられず、初期起動に暖機が必要となるため、供給エネルギーの利用率は40%程度です。一方、電気トレースはロスも少なく、エネルギー効率が高いため、環境保全に優れていています。蒸気代と電気代の比較から見ると、電気の方が約65%安いという結果が出ています。保守面では、蒸気トレースは定期的なメンテナンスが必要で、蒸気漏れ等が生じた場合には大きな補修作業が発生します。電気ヒーター(特に自己制御型)は安全、高信頼で寿命、保守管理面で有利です。

海外でも電気トレースが主流になっているのですか?

環境問題意識の高いヨーロッパをはじめ、欧米の化学プラントでは電気トレースの需要が高くなり、ヒートトレースと言えば“電気”というのが常識になっています。とくにこの10年間に大型プロジェクトの多くが電気ヒートトレースを採用しています。

電気ヒータは一定の出力を出し続けるイメージですが、なぜ自己制御ヒータは1本のヒータなのに異なる箇所でヒータ出力が可変するのですか。

自己制御ヒータはその名の通り、ヒータ自身で出力を可変させる自己制御能力を有しております。これは、自己制御ヒータの核となる発熱抵抗体によるものです。発熱抵抗帯はクラファイト(導電性カーホン)と放射線架橋されたホリマの混合物で形成されています。おり、ヒータが接している温めたい対象物(配管、タンク等)の温度が低いとき時にはヒータの出力を上げて発熱量を増加し、温めたい対象物の温度が高くなると、ヒータの出力を下げて発熱量を減らす特性を持っています。これらの集合体でとしてるヒータが形成されているため、1本もののヒータにも関わらず、個々の箇所において出力を可変(発熱量が可変)させることが可能なヒータです。

バルブ、フランジ、ホンプなどの曲面や凹凸の多い箇所にもトレースはできますか。

ヒーティングケーブルは樹脂を多用した柔軟性のある素材を使用しており、曲げ易い素材ですのでヒートトレース対象物の形に左右されず密着させることが可能です。また、この様な対象物の場合、ヒータ同士を重ねなけらばならない場合もありますが、自己制御ヒータはヒータが接触している面の温度をヒータが感知し、出力を可変させる能力を有しております。よって、ヒータ同士を接触させたり隣合わせで接触させても、その面の温度を感知して出力をピンホイントで減少させるため重ね巻きも可能です。

寿命はどのくらい持ちますか。

米国では10年保証(日本国内未適用)を謳っている製品ですが、実際には10年を超えてご使用頂いているお客様もいらっしゃいます。

電気ヒータは火種の一因になるので防爆エリアでは使えないのではないでしょうか。

弊社取り扱いの自己制御ヒータは海外での防爆はもとより日本国内の防爆型式認定も取得しているため、防爆エリアにおいてもご使用可能です。既に多くの日本国内の防爆エリアを有する箇所において稼働しております。

一定出力ヒータ

どのくらいの温度までの用途に使用できますか。

弊社取り扱いのヒータは最高で200W/mの高出力、500°Cの最高使用温度を有しております。また、ヒータ出力温度より高温の650°Cまでの環境下においても使用可能です。

どのような用途に適しておりますか。

250°Cを超える高温用途や、600Vの高電圧、500m/回路の長距離ヒートトレースに用いられます。

1本のヒータでどのくらいの長さまで使用できますか。

最長回路は550mになります。

国内防爆エリアにおいて使用可能ですか。

日本国内で危険場所に使用する場合は、MIヒータを布設した設備全体に対してお客様による防爆申請が必要です。
詳細は弊社までお問い合わせください。

漏液位置検知システム

漏液位置を特定できるメリットは何ですか。

地中埋設配管や、目視では判断できない高所の架空配管などにおいて、威力を発揮します。また、人間が確認できない様な少量から漏液感知と、位置を特定することができるため、災害になる以前に、いち早く対処することが可能です。

どの様な液体の検知が可能ですか。

水、化学系水溶液、燃料系油、有機系溶剤、濃鉱酸(濃硫酸、濃硝酸)に対応しており、それぞれに適応したセンサを用意しております。これら以外の溶液の場合は、弊社までお問い合わせ願います。

液体漏れの検知にはどのくらい検知時間と量が必要ですか。

検知時間は対象液体により差があるため一概には言えません。しかしながら、検知に必要な量は少ない物で1ccから検知が可能であり、たとえ検知に1時間を要しても僅か1ccの漏液を人間が1時間以内に発見することは不可能なため、圧倒的に短い時間で発見することが可能です。

屋外でも使用可能ですか。

水専用(TT1000)、化学系水溶液(TT3000)は屋内専用ですが、
燃料系油(TT5000)、有機系溶剤(TT5001)、濃鉱酸液(TT7000)は紫外線保護用のHUV仕様ならば
屋外でも使用可能です。

日本国内防爆に対応していますか。

残念ながらシステムとしては日本国内防爆検定は取得しておりません。システムの構造上センサに微弱電流を流していますが、検知モジュールとセンサの間に万が一の大量電流が流れない様にするツェナバリアを設けることで、防爆エリアで使用されていることがあります。

配管防食シート

どの様な個所で使用されますか。

上水、下水、工業用水、農業用水などの埋設水輸送塗覆装鋼管および、電力用埋設循環水管の外面防食用に最適です。
また、日本水道協会規格JWWAK153(2007.6)及び日本水道鋼管協会規格WSPO12-2006(2006.3)に適合している製品もあります。

確実に熱収縮されたかをどの様に確認できますか。

熱収縮前の製品はシート表面にエンボス加工が施してあり、
収縮すると表面が平滑になり収縮が目視確認できます。

どの様な特徴がありますか。

耐候性、耐衝撃性、耐水性を有しております。