トレーステック各種センサケーブルの選び方
用途別に解説
トレーステック(TraceTek)には、水、薬液、燃料油、有機溶剤、酸など、検知する液体に応じたセンサケーブルが用意されています。
そのため、センサケーブルを選定する際に最も重要なのは、
「何が漏れる可能性があるのか」
を明確にすることです。
用途別に、それぞれのセンサケーブルの選び方を解説します。
水漏れを検知するなら「TT1000」
TT1000は、水漏れを検知するためのセンサケーブルです。
データセンターでは、二重床内の冷却水配管やHVACユニットなどからの漏水監視への利用が紹介されています。
適した用途
データセンター
二重床内
冷却水配管
空調設備周辺
水配管
タンク周辺
「水漏れを監視したい」場合の基本となるセンサケーブルです。
薬液・導電性液体なら「TT3000」
T3000は、酸性・アルカリ性など、導電性を持つ液体を検知するセンサケーブルです。
床面、二重床、装置、配管、タンク、溝など幅広い場所に適用できます。
適した液体の例
硫酸
塩酸
硝酸
酢酸
苛性ソーダ
エタノール・メタノール水溶液
など。
工場やプラントで薬液配管・薬液タンク周辺を監視したい場合に検討するセンサケーブルです。
燃料油なら「TT5000」
TT5000は、燃料油の漏れを検知するセンサケーブルです。
大きな特長は、燃料油を検知する一方で、漏水検知は行わないことです。
適した用途
ガソリン
軽油
ジェット燃料
非常用発電機
燃料配管
デイタンク
二重配管
データセンターや病院、ビルなどの非常用発電設備における燃料油監視にも適しています。
屋外なら「TT5000-HUV」
燃料油を屋外で監視する場合は、TT5000-HUVを選定します。
TT5000-HUVは耐UV性の外層を備え、太陽光にさらされる屋外環境で使用できるよう設計されています。
有機溶剤なら「TT5001」
TT5001は、有機溶剤を検知するためのセンサケーブルです。
例えば、メーカー資料ではアセトン、トルエンなどが対象例として挙げられています。TT5001も漏水検知は行いません。
適した用途
有機溶剤配管
溶剤タンク
化学工場
製造設備
トレンチ
二重配管
有機溶剤を扱う設備では、TT5001が選択肢となります。
濃硫酸・濃硝酸なら「TT7000-HUV」
TT7000-HUVは、濃硫酸・濃硝酸の漏液を検知するためのセンサケーブルです。
屋内・屋外での使用を想定しており、水、泥、太陽光には反応しない構造になっています。なお、酸への暴露後はセンサケーブルの交換が必要です。
適した用途
濃硫酸配管
濃硝酸配管
酸貯蔵タンク
バルブ・ポンプ周辺
化学プラント
迷ったら「液体」から選ぶ
トレーステックのセンサケーブルは、まず検知対象から考えると分かりやすくなります。
水
→ TT1000
導電性の薬液・水溶液
→ TT3000
燃料油
→ TT5000
屋外の燃料油
→ TT5000-HUV
有機溶剤
→ TT5001
濃硫酸・濃硝酸
→ TT7000-HUV
テクノカシワが考えるセンサケーブル選定
トレーステックは、すべての漏液を1種類のセンサケーブルで監視するシステムではありません。
水、薬液、燃料油、有機溶剤、酸など、検知したい液体に合わせてセンサケーブルを選べることが大きな特長です。
だからこそ、設備名称だけで選ぶのではなく、まず「何を検知したいのか」を整理することが重要です。
適切なセンサケーブルを選定することで、漏液の早期検知だけでなく、漏液が発生した位置まで把握できる監視システムを構築できます。