データセンターの漏水・漏油対策|TraceTekによる漏液位置検出システム
データセンターでは、サーバやネットワーク機器を安定して稼働させるため、さまざまな設備が使用されています。
その中で注意しなければならないリスクの一つが、冷却水や燃料油などの漏液です。
特に二重床内や天井裏、設備周辺など、目視確認が難しい場所で漏液が発生した場合、
「漏れていることは分かっても、どこから漏れているのか分からない」
という問題が発生します。
こうしたデータセンターの漏液監視に使用されるのが、漏液位置検出システム TraceTek(トレーステック) です。
データセンターではなぜ漏液監視が重要なのか
データセンターでは、冷却設備や給排水設備などがサーバ設備の近くに配置されることがあります。
漏水が発生した場合、重要なのは早期に検知することだけではありません。
例えば二重床内で漏水を検知しても、漏液位置が分からなければ、原因となっている配管や設備を探す必要があります。
そのため、
- 漏液を早く検知する
- 漏液位置を特定する
- 点検範囲を絞り込む
という一連の対策が重要になります。
TraceTekは「点」ではなく「線」で監視
一般的なポイントセンサは、センサが設置されている場所に液体が到達すると異常を検知します。
一方、TraceTekではセンサケーブルを監視したい場所に沿って敷設します。
例えば、
冷却水配管に沿って設置する
二重床内の監視したい範囲に敷設する
といった方法です。
つまり、特定箇所を「点」で監視するのではなく、センサケーブルによって「線」で連続監視するのが大きな違いです。
漏水した場所まで特定できる
TraceTekの大きな特長が、漏液位置を距離情報として把握できることです。
例えばセンサケーブルの途中で漏液を検知した場合、
「起点から37.5m地点」
といった形で漏液位置を確認できます。
そのため、長い配管や広い二重床をすべて確認するのではなく、漏液が検知された地点を中心に確認できます。
データセンターのように広い設備を監視する場合、「漏れたかどうか」だけではなく「どこで漏れたか」まで把握できることが重要になります。
データセンターのどこを監視する?
raceTekは、設備構成に合わせてセンサケーブルを配置できます。
代表的な監視箇所としては、
二重床内
冷却水配管や空調設備などからの漏水を監視します。
冷却設備周辺
冷却設備や関連する配管の周囲にセンサケーブルを配置し、漏水を監視します。
配管
長距離の配管に沿ってセンサケーブルを敷設することで、広い範囲を連続的に監視できます。
非常用発電設備
データセンターでは水だけでなく、非常用発電設備などで使用される燃料油の漏れも監視対象になります。
ここでは水用とは異なるセンサケーブルを選定します。
水と燃料油ではセンサケーブルを使い分ける
データセンターだからといって、すべてを同じセンサケーブルで監視するわけではありません。
検知する液体によってセンサケーブルを使い分けます。
TT1000
水漏れ検知用
冷却水配管、空調設備、二重床などの漏水監視に使用します。
TT5000
燃料油漏れ検知用
非常用発電設備や燃料配管など、燃料油の漏れを監視する場合に使用します。
TT5000は水ではなく燃料油を対象とするため、水が存在する可能性がある場所で燃料油だけを監視したい場合にも有効です。
このように、
冷却水の監視 → TT1000
燃料油の監視 → TT5000
と、対象となる液体に合わせた選定が重要です。
上位システムとの連携
データセンターでは、漏液検知器単体で監視するだけでなく、PLCやBMSなどの上位監視システムとの連携が求められる場合があります。
TraceTekでは、システム構成に応じて漏液検知器やネットワーク機器を組み合わせることで、多数のセンサケーブルを一元的に監視するシステム構成も可能です。
特に監視範囲が大きなデータセンターでは、
センサケーブル
↓
漏液検知器
↓
PLC・BMSなどの上位監視
というシステム全体で考えることが重要です。
ポイントセンサとの使い分けも重要
データセンターであれば、すべてTraceTekにすればよいというわけではありません。
漏水の発生箇所が限定されている場所であれば、ポイントセンサが適している場合もあります。
一方、
- 二重床など広い範囲
- 長距離の冷却水配管
- 漏水箇所を目視確認しにくい場所
- 漏液発生時に位置を素早く把握したい設備
では、センサケーブルによる連続監視と位置検出のメリットが大きくなります。
つまり、監視対象・範囲・液体の種類に合わせて使い分けることが重要です。
テクノカシワが考えるデータセンターの漏液対策
データセンターの漏液対策では、単に「漏れたら警報を出す」だけでは十分とは限りません。
重要なのは、
何を監視するのか
どこを監視するのか
漏液位置をどのように把握するのか
上位監視設備へどのように情報を伝えるのか
まで含めてシステムを考えることです。
TraceTekは、水用・燃料油用など用途に応じたセンサケーブルを選定し、監視範囲に沿って配置することで、漏液の早期検知と発生位置の特定を行うことができます。
データセンターの冷却水配管、二重床、非常用発電設備など、広範囲の漏液監視を検討する場合には、TraceTekを活用した漏液位置検出システムが有効な選択肢となります。